2018年4月18日にオリックス不動産投資法人の決算が発表されました。
当初の予想一口当たり3,160円のところ3,299円で着地しました。
ダイレクトPMの効果で賃料増額改定率91%

2018年2月期は、2017年12月に「ホテルリブマックス名古屋栄EAST」(取得価格1,500百万円)を取得しました。また、2017年12月に「ラウンドクロス南麻布」(売却価格1,632百万円)を売却しました。オリックス不動産投資法人では、オリックスグループの専門性と全国ネットワークをORIXシナジーとして活用し、投資法人の資産運用会社であるオリックス・アセットマネジメント㈱によるダイレクトPMを通じた物件の競争力向上やテナントリレーションの強化を図っています。
投資法人の保有する不動産関連資産の稼働率は、2018年2月において99.4%を維持しています。ダイレクトPMとはAM会社が自らリーシングや物件のバリューアップを含むPM(プロパティ・マネジメント)業務の補完を行うことをいいます。通常のAMなら当たり前のことなのでオリックスの特徴でも何でも無いということを投資家さんにはご認知いただきたいです。このダイレクトPMが特に効果を発揮するのがリーシングについてです。PM会社が動き辛い相手であっても大手企業オリックスの関連会社ということで見込みテナントに対してアクションを起こしやすいという点がこの仕組みのメリットですね。決算説明会資料22ページに賃料改定テナントを100%に対して91%が増額改定をしていることから交渉力も高いと考えられます。
コミットメントラインを強化し設定額は40,500百万円

資金調達の面では、期限の到来した既存の借入金の返済資金に充てるため2017年9月に13,500百万円、2017年10月に1,550百万円、2018年2月に2,000百万円の長期借入を行い、投資法人債の償還資金に充てるため2018年2月に5,000百万円の長期借入を行いました。また「ホテルリブマックス名古屋栄EAST」の取得資金として2017年12月に1,500百万円の長期借入を行いました。結果として、2018年2月期末時点における借入残高は273,517百万円、投資法人債残高は14,500百万円、有利子負債残高は288,017百万円となり、LTVは43.7%、LTV(出資総額ベース)は47.1%、固定金利比率は93.5%、長期負債比率は88.6%となりました。
今期はコミットメントラインの金額が33,500百万円から40,500百万円に大幅に増えました。融資関連費用の負担額は大きくなると思いますが、とりあえず安定性は上昇したということが言えます。投資法人債の返済も投資法人債の再発行で補うよりは資金調達環境が良好な今は借入金で賄うことは理にかなっています。財務面はよく工夫した期になったと感じます。
