2020年3月16日に伊藤忠アドバンス・ロジスティクス投資法人の決算が発表されました。
分配金は当初の予想一口当たり分配金が2,366円のところ2,395円で着地しました。
尚、利益超過分配金249円が含まれています。
投資口価格は低くとも物流施設の将来は明るい

伊藤忠アドバンス・ロジスティクス投資法人における最近の市場動向は、消費増税による民間消費支出の減少等を背景に、2019年10-12月期のGDP成長率(季節調整済前期比)の1次速報値において実質▲1.6%(年率▲6.3%)と5四半期ぶりのマイナス成長となりました。また、世界的にも米中貿易摩擦、英国のEU離脱、中東情勢、新型コロナウィルス等、経済活動に影響を与え得る様々な事象を背景に景気見通しは不透明な状況と述べています。
一方、2020年1月期J-REIT市場は、東証REIT指数(終値ベース)が2019年11月5日に2,257ポイントまで上昇するなど好調が続いいたことから、J-REITは特に金利低下の環境下においては、他の金融商品と比較して相対的に高い配当利回りを実現していることに加え、安定した賃貸収入などから、株式市場の参加者のみならず債券市場の参加者からも オルタナティブ投資として選好されており、引き続き追い風を受けるものと期待されていると分析しています。
物流不動産売買取引市場は、J-REIT、私募REIT、私募ファンド等による投資意欲が強く、売買価格は高騰を続けており、当面このような状況は継続すると予想しています。確かに投資口価格はべらぼうに下落していますが、あくまでも株価と投資口価格の下落に留まっており、不動産の取引価格の下落には繋がっていないのでこの分析には私も同意見です。また、物流施設の場合、物流拠点の増床や拠点集約による新たな施設に対し引き続き強い需要もあるためコロナウイルス如何にかかわらずニーズが存在するのでJ-REITの中でも先行きは明るいと思っています。2020年1月期の運用については伊藤忠グループと連携し、適切な管理運営のもとに保有8物件(取得価格合 計58,830百万円)の着実な運用を行った結果、保有資産全体の稼働率は2020年1月期末時点100.0%と良好な稼働状況を維持しています。
投資法人債を初発行

2020年1月期においては、2019年12月に、投資法人にとって初めてとなる投資法人債(グリーンボンド、発行総額1,500百万円)を発行しました。また、2019年9月9日付で、上場時に借り入れた短期借入金1,880百万円の返済資金に充てるため、1,500百万円での新規借入(手元資金による返済により380百万円の減額)を行いました。さらに、同年10月31日付で、消費税還付金及び手元資金を原資として、同年4月1日の物件取得時に借り入れた短期借入金260百万円の期限前弁済を、同年12月12日付で、前述の投資法人債による調達資金及び手元資金を原資として、同年9月9日付の借入金1,500百万円の期限前弁済を行いました。その結果、2020年1月期期末時点の有利子負債残高は23,940百万円、2020年1月期期末時点におけるLTVは38.8%となりました。 また、2020年1月期に取得している格付けは以下の通りです。
・㈱日本格付研究所(JCR):長期発行体格付:A+、見通し:安定的
2020年1月6日及び2020年1月15日開催の投資法人役員会において決議された新投資口の発行に関し、2020年2月3日に公募による新投資口の発行に係る払込、2020年2月19日に第三者割当による新投資口の発行に係る払込がそれぞれ完了しました。この結果、2020年2月19日現在の出資総額(純額)は49,777,729,367円、発行済投資口総数は486,000口となっています。なんとか2月中に資金調達を完了できたところはセーフでしたね。また、スポンサーが伊藤忠というところで信用力が高いので投資口価格が下落しても比較的早期に価格が戻りやすいのではないかと思います。
