2020年9月14日に東急リアル・エステート投資法人の決算が発表されました。
分配金は当初の予想一口当たり分配金が3,460円のところ3,551円で着地しました。
売買以外の利害関係取引について自主規制を設けたのは画期的で◎

2020年7月期においては、2020年3月4日に、KN自由が丘プラザの信託受益権の準共有持分割合51%を取得し、TOKYUREIT赤坂檜町ビルの信託受益権の準共有持分割合51%を譲渡しました。結果2020年7月期末の投資法人が保有する31物件の取得価額合計は2,310億2千6百万円、総賃貸可能面積は208,279.76㎡、期末算定価額の合計は2,932億円となりました。期末算定価額の合計は、前期に引き続き帳簿価額の合計を上回っており、その差額は795億8千6百万円となりました。既存物件ポートフォリオの平均賃料単価は前期末と比較して2.3%の上昇となりました。また、期末の空室率は前期末の0.8%から0.4ポイント低下し0.4%となっています。
また、運用面についてですが東急リアル・エステート投資法人は取引の公正・透明性を確保するため、投資法人の資産運用会社の自主ルールである利害関係者取引規程を厳守し保有物件に係るプロパティ・マネジメント業務を行う利害関係者への報酬について、その水準が東京証券取引所に上場している他の投資法人が設定している水準の範囲内にある旨の意見書を、㈱都市未来総合研究所から取得しています。スポンサー関係企業がPMやBMを担当する場合は投資法人から報酬を取り過ぎないように自主ルールでセーブしているというところは高評価ですね。資産運用会社からスポンサーにコストが高いとはなかなか言いにくいのでほぼスポンサー側の言い値で決まってしまうことが多いのでこういったルールを設けていることは他の投資法人との大きな差別化を図ることにも繋がります。
コロナ環境下でも格付けは変わらず安全性は高め

東急リアル・エステート投資法人は安定性、機動性及び効率性を基本とした財務戦略のもとに、資金を調達しています。2020年7月期においては、有利子負債の長期固定金利化及び返済期限の分散化を図るため、2020年7月期に返済期限が到来した長期借入金65億円について借換を行いました。なお、手元流動性の拡充による財務信用力の確保を目的として、取引金融機関4行と総額180億円の借入枠(コミットメントライン)を設定しています。2020年7月期末の有利子負債残高は920億円(投資法人債残高80億円、長期借入金残高840億円(1年内償還予定の投資法人債30億円及び1年内返済予定の長期借入金124億円を含む。))、2020年7月期の加重平均利率は、0.97%(支払利息の年換算額を各有利子負債の平均残高の合計値で除して計算)です。2020年7月期末時点の格付機関から得ている格付は以下の通りです。
・㈱格付投資情報センター(R&I)、発行体格付:A+、格付の方向性:安定的
・㈱日本格付研究所(JCR)、長期発行体格付:AA-、格付の見通し:安定的
