2021年4月14日に野村不動産マスターファンド投資法人の決算が発表されました。
分配金は当初の予想一口当たり分配金が3,330円のところ3,288円で着地しました。
残り1棟で運用物件数300棟

2021年2月期(第11期)中に1物件(Landport青梅Ⅱ)(取得価格14,620百万円)を取得し、1物件(三菱自動車 葛飾店(底地))の一部(譲渡価格35百万円)を譲渡しました。2021年2月期末時点において保有する物件は299物件(取得価格合計1,066,269百万円)、東京圏への投資比率は83.0%、総賃貸可能面積は2,106,258.56㎡となり、高度に分散されたポートフォリオ構成となっています。
また、運営管理面においては、各セクターにおける新型コロナウイルス感染症拡大に係る影響には違いが見られます。一部の商業系テナントに関して、新型コロナウイルス感染症の再拡大と二度目の緊急事態宣言の発出に伴う休業対応等に対する支援として、賃料の減免(159百万円)等を行いましたが、ポートフォリオ全体の収益に対しては限定的な影響にとどまりました。また、オフィスセクターや賃貸住宅セクターにおいてはマーケット全体として空室率上昇や募集賃料低下といった動きも見られ、投資法人が保有する物件においても解約数の増加や新規募集期間の長期化等の影響がありましたが、マーケット動向を踏まえた適切かつ柔軟なリーシング活動と、テナントの入替え時や契約更改時の賃料増額による内部成長を通じて安定収益の確保を目指した運用を継続しました。結果として、2021年2月期末の稼働率は前期末比で0.3%下落し98.8%となりましたが、引き続き高い水準を維持しています。
なお、投資法人は、2019年2月に、事業を通じて社会的課題を解決し、持続可能な社会の実現に貢献するために本投資法人が取り組むべき重要性の高いESG課題(マテリアリティ)を設定し、マテリアリティ毎に設定した方針・目標及び主要指標(KPI)に基づき、低環境負荷物件への投資及び保有物件における環境・省エネルギー対策等の運用を通じたエネルギー利用の効率化に取り組み、低環境負荷ポートフォリオの構築を目指しています。こうした方針により、保有物件におけるグリーン認証の取得を推進しています。2021年2月期末時点においての、DBJ Green Building認証を計87物件、BELS認証を計32物件で取得しており、その結果、保有物件における当期末時点のDBJ Green Building認証の認証取得割合は66.2%、BELS認証の認証取得割合は24.7%となりました。
また、投資法人がマテリアリティにおいてKPIとして掲げる「グリーン認証(3★相当以上)70%達成(2030年度迄)」に対する進捗は56.3%となっています。
資産運用会社である野村不動産投資顧問㈱が2020年7月14日付で賛同したTCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)提言に基づき、TCFDが推奨する「ガバナンス」「戦略」「リスク管理」「指標と目標」の4つの項目ごとに、投資法人及び本資産運用会社における方針や取組み状況をまとめ、2021年2月26日付で本投資法人の公式HP上で開示しました。なお、「戦略」における財務的影響の分析・検証にあたっては、気候変動リスクが投資法人に与えるリスクと機会を把握したうえで、IEA(国際エネルギー機関)やIPCC(国連気候変動に関する政府間パネル)といった各国際機関等が公表している将来的な気候予測を主な情報源として、4℃シナリオ、2℃シナリオ、1.5℃シナリオの3パターンをシナリオ分析の前提に設定し、識別したリスクと機会ごとに財務的影響を分析・検証しました。本投資法人は、気候変動に伴う物理・移行リスクを十分に管理するとともに、温室効果ガスの排出削減等の取組みを通じた低炭素社会の移行への貢献及び本投資法人の収益機会の拡大を目指した取組みを推進する方針です。上記の運用の結果として、第11期の業績は、営業収益38,064百万円、営業利益15,370百万円、経常利益13,048百万円、当期純利益13,016百万円となりました。
格付けに変更なし

2021年2月期の財務面の動きとしては、返済期限を迎えた有利子負債32,400百万円のリファイナンスを実施しました。この結果、2021年2月期末時点の有利子負債残高は517,841百万円となり、LTVは43.3%となりました。なお、投資法人が2021年2月期末時点において取得している格付は以下のとおりです。係る格付は、投資法人の投資口に付された格付ではありません。なお、投資法人の投資口について、投資法人の依頼により、信用格付業者から提供され、若しくは閲覧に供された信用格付又は信用格付業者から提供され、若しくは閲覧に供される予定の信用格付はありません。2021年2月期末時点の格付機関から得ている格付は以下の通りです。
・S&Pグローバル・レーティング・ジャパン、長期発行体格付:A、格付の見通し:安定的、短期発行体格付け:A-1
・㈱格付投資情報センター(R&I)、発行体格付:AA-、格付の見通し:安定的
・㈱日本格付研究所(JCR)、長期発行体格付:AA、格付の見通し:安定的
