2021年3月12日にヒューリックリート投資法人の決算が発表されました。
分配金は当初の予想一口当たり分配金が4,050円のところ4,052円で着地しました。
メインの取組みはSDGs対応に注力

2021年2月期は、2020年10月にヒューリック中野ビル及びヒューリック八王子ビルの計2物件(取得価格合計8,100百万円)を取得し、同月にヒューリック日本橋本町一丁目ビル、ヒューリック大森ビル及びオーキッドスクエア(準共有持分50%)の計3物件(譲渡価格10,100百万円)を譲渡しました。その結果、2021年2月期末現在において投資法人が保有する物件は58物件、取得価格の合計は350,398百万円となりました。また、2021年2月期末におけるポートフォリオ全体の稼働率は99.6%であり、引き続き高い水準を維持しています。
資産運用会社にて、環境・社会・ガバナンスへの配慮が中長期的な投資主価値の最大化につながるという考えのもと、2016年3月に「サステナビリティ方針」を策定し、環境への配慮やテナント満足度の向上及び地域社会への貢献に係る取組みを実践しています。投資法人は、2016年8月期よりグローバル不動産サステナビリティ・ベンチマーク(GRESB)のリアルエステイト評価に参加しています。また、2020年に実施されたGRESBリアルエステイト評価において、環境配慮やサステナビリティに関する取組みについて「マネジメント・コンポーネント」及び「パフォーマンス・コンポーネント」の両面で共に高い評価を受け、「GRESBレーティング」においても、最上位となる「5スター」を取得し、同時に4年連続で「Green Star」を取得しました。また、保有物件における省エネルギー及び環境性能に関する外部認証の取得に取り組んでおり、合計26件の外部認証を取得しています。
さらにDBJ Green Building認証に関しては、6物件の認証を取得し、「御茶ノ水ソラシティ」及び「ヒューリック浅草橋ビル」において最高ランクを取得しています。非住宅建築物の省エネルギー性能を評価する公的制度であるBELSに関しては、10物件の認証を取得し、「HULIC&NewSHIBUYA」において最高ランクを取得しています。また、CASBEE不動産評価認証に関しては、9物件の認証を取得し、「ヒューリック神谷町ビル」、「虎ノ門ファーストガーデン」、「ヒューリック東日本橋ビル」及び「ヒューリック目白」において最高ランクを取得しています。2019年11月には「ヒューリック虎ノ門ビル」においてCASBEEウェルネスオフィス評価認証を取得しました。
2021年2月期はサスティナビリティ対応に注力していましたが、営業収益は11,170百万円(前期比 5.5%増)、営業利益は6,232百万円(前期比7.8%増)、借入金に係る支払利息等を控除した後の経常利益は5,515百万円(前期比8.5%増)、当期純利益は5,437百万円(前期比7.0%増)となりました。
コミットメントライン上限を12,000百万円→13,000百万円へ増加

2021期2月期の財務面の状況は、2020年10月に資産の譲渡資金の一部を短期借入金1,000百万円の一部期限前弁済に充当したほか、投資法人債(グリーンボンド)3,000百万円を発行し、手元資金と合わせて、短期借入金3,000百万円の期限前弁済を実施しました。また、短期借入金11,000百万円について、2021年2月に手元資金から2,000百万円を一部期限前弁済に充当し、返済期限が到来した長期借入金8,550百万円と合わせた合計17,550百万円を長期借入金へ借換えました。その結果、2021年2月期末の有利子負債残高は169,776百万円(短期借入金3,960百万円、1年内返済予定の長期借入金 15,680百万円、長期借入金135,136百万円、投資法人債15,000百万円)となり、LTVは46.1%となりました。コミットメントライン限度額が12,000百万円→13,000百万円と1,000百万円と増加しています。ただ、オフィス系J-REITでありながら格付けの見通しでポジティブで維持できているのは成長性の高さによるものでしょう。
2021年2月期末時点の格付機関から得ている格付は以下の通りです。
・㈱日本格付研究所(JCR)、長期発行体格付:AA-、格付の見通し:ポジティブ
