2021年4月20日にオリックス不動産投資法人の決算が発表されました。
分配金は当初の予想一口当たり分配金が3,490円のところ3,546円で着地しました。
テレワークの浸透による退去や減床等は限定的

オリックス不動産投資法人は、外部成長戦略、内部成長戦略及び財務戦略を推進し、1口当たり分配金等の安定的成長を通じ、投資主価値の安定的成長を図っています。
外部成長ではマーケット環境を捉え物件の入替を継続的に検討しています。2021年2月期は、2020年12月に「パシフィックスクエア名古屋錦」(取得価格6,802百万円)を取得しました。内部成長では、強みである総合型REIT・オリックスシナジー・運営力を活用することで、リスクをマネージしながら用途に拘らず厳選投資を行っています。2021年2月期はオリックスグループの専門性と全国ネットワークをオリックスシナジーとして活用し、投資法人の資産運用会社であるオリックス・アセットマネジメント㈱によるダイレクトPMを通じた物件の競争力向上やテナントリレーションの強化を図ります。2021年2月期も引き続き、新型コロナウイルスの影響によるテナントからの賃料減額等の要望に対し、投資主価値の維持と社会的要請を踏まえながら丁寧に対応することで、想定していた賃料収入の減少を抑制することができました。本投資法人の保有する不動産関連資産の稼働率は、2021年2月期末において97.1%となりました。上記のような運用の結果、2021年2月期の実績として営業収益23,593百万円、営業利益10,978百万円、経常利益9,803百万円、当期純利益9,656百万円を計上しました。
内部留保を環境関連投資推進にも回す考え

2021年2月期の財務面も前期から引き続き資金コストの低減に配慮しつつ、財務の安定性に重きを置き機動的な物件取得のための取得余力を維持することに努めました。資金調達の面では、期限の到来した既存の借入金の返済資金に充てるため2020年9月から2021年2月までに20,000百万円の長期借入を行いました。また、2020年12月に物件取得のため長期借入金1,000百万円と短期借入金5,800百万円、合計6,800百万円の借入を行いました。2021年1月には短期借入金5,800百万円の繰上弁済資金の一部に充てるため、長期借入金1,000百万円の借入及び3,000百万円の投資法人債の発行を行いました。
結果として、2021年2月期末時点における借入残高は270,217百万円、投資法人債残高は27,500百万円、有利子負債残高は297,717百万円となり、LTVは43.5%、固定金利比率は90.4%、長期負債比率は88.1%となりました。
決算説明会資料では長期コミットメントラインとして405億円を確保しているようなので安全性は高まったといえそうです。ただ、内部留保の使い道について、2022年2月期より環境関連投資推進のための費用へも充当することも盛り込まれたため投資家さんへの分配金は減る可能性が高くなりしまた。環境関連投資推進のために使われればよいですが、個人的にはサスティナビリティ資格の取得費用に充てられるだけで終わりそうな気がします。
