2020年2月20日にジャパン・ホテル・リート投資法人の決算が発表されました。
分配金は当初の予想一口当たり分配金が3,686円のところ3,690円で着地しました。
訪日韓国人旅行客減少等の影響もホテルの希少性でカバー

2019年12月期は、投資法人の旗艦物件となる希少性の高い大型フルサービスホテルであるヒルトン東京お台場(取得価格62,400百万円)及び、HMJが開発初期段階から携わり、マーケットの知見を活かした運営を行っているホテルオリエンタルエクスプレス大阪心斎橋(取得価格2,738百万円)を取得しました。ホテルの売買市場で一部過熱感が見られる中、差別化可能な競争力の高い物件の取得により、ポートフォリオの質を向上
させました。投資法人が保有するホテルの業績については、ホテル新規供給の増加及び訪日韓国人旅行客減少等の影響を受けた一部ホテルの宿泊売上減少を主因として、2019年12月期の変動賃料等導入21ホテルのRevPAR及びGOP(売上高営業粗利益)は前年を下回りました。投資法人は、2019年4月にリニューアルオープンしたオリエンタルホテル福岡博多ステーションの大規模改装のような物件収益力と資産価値の向上を能動的に図るアクティブ・アセットマネジメント戦略を通じ固定賃料及び変動賃料の増加を目指すとともに、不動産運用費用、一般管理費、借入費用等の各費用項目 についても関係者との協議等を通じ適切な見直しを図り、収益の向上に努めてきました。上記の運用の結果、2019年12月期(2019年1月1日から2019年12月31日までの12ヶ月間)の実績として、営業収益は 28,278百万円、営業利益は17,148百万円、経常利益は15,291百万円を計上し、当期純利益は15,290百万円となりました。
R&I格付けは安定的からポジティブへ

この1年間の財務の動きとしては2019年1月の公募増資及び同年2月の第三者割当増資による調達額33,378百万円に加え、同年4月に計30,000百万円の借入れを行い、同年2月及び4月にホテルオリエンタルエクスプレス大阪心斎橋及びヒルトン東京お台場の2物件を取得しました。同年3月には償還を迎えた既存投資法人債及び返済期日が到来した既存借入金の借換えを主な目的として計6,000百万円の借入れを実行しました。また、同年4月にはオリエンタルホテル福岡博多ステーションの改装を主な使途として1,800百万円の借入れを実行しました。同年6月には個人投資家向け投資法人債8,000百万円の起債を行い、同額を既存借入金の期限前弁済に充当しました。また、同年7月にはオリエンタルホテル福岡博多ステーションの改装工事のうち、CO2削減や水使用量削減等環境に資する投資資金及び工事代金等に充当した既存借入金の弁済を主たる目的として、ホテル特化型J-REITでは初となるグリーンボンド(機関投資家向け投資法人債)2,000百万円の起債を行いました。さらに、同年9月には既存借入金の借換え及び一部期限前弁済のため、7,200百万円の借入れを実行しました。これらにより、2019年12月期末時点における有利子負債残高は168,754百万円、うち1年内返済予定の長期借入金12,782百万円、長期借入金114,372百万円、投資法人債41,600百万円となっており、LTVは40.6%となりました。投資法人は、一連の資金調達を通じて、資金調達コストの低減及び返済期限の長期化を図りました。併せて、将来の金利上昇リスクを回避するため、固定金利借入及び金利スワップ契約の締結を行いました。これにより、2019年12月期末時点における有利子負債総額に対する金利の固定化比率は97.8%となりました。 2019年10月17日付で㈱格付投資情報センターによる発行体格付けの方向性について、「A(安定的)」から「A(ポジティブ)」に変更されています。
