2022年10月20日に森トラスト・ホテルリート投資法人の決算が発表されました。
分配金は当初の予想一口当たり分配金が未定としていましたが2,289円で着地しました。
立地にこだわるスタイルは継続

2022年8月期は、保有物件について各ホテルの事業環境や運営状況を月毎に把握した上で、収益向上を図るための協議をホテル側と継続的に行いました。雇用調整助成金の特例措置や感染拡大防止協力金等の諸政策を活用しながら運営コストの効率化を推進する一方で、新型コロナウイルス感染症の影響による需要の変化に応じた商品を提供し国内需要の取り込みを図る等、収益向上に努め、当期の賃貸事業収入は、感染症の影響がなかった2019年8月期を引き続き下回っているものの、2020年8月期及び2021年8月期を上回りました。なお、変動賃料導入ホテルの一部においては、前年に続き最低保証賃料が適用される結果となっています。 また、投資法人と取引金融機関との間の財務制限条項への抵触状態を解消するため、2022年8月31日付で「コートヤード・バイ・マリオット 東京ステーション」の信託受益権の準共有持分1.0%を譲渡し、不動産等売却益として46百万円を計上しています。
2022年8月末において、投資法人が保有する物件は5物件であり、取得価格の合計は107,603百万円、客室数の合計は1,469室となっています。上記の運用の結果、2022年8月期の業績は、営業収益2,053百万円、営業利益1,257百万円、経常利益1,145百万円、当期純利益1,144百万円となりました。
エネルギー・温室効果ガスは2018年から5%削減

森トラスト・ホテルリート投資法人の財務戦略は、前期に続き国内有数の金融機関と強固かつ安定的な取引関係を構築するとともに、短期借入金と長期借入金のベストミックス、返済期限の分散化、バンクフォーメーションの分散化を図ることで、リファイナンスリスク及び資金調達コストの低減を目指しています。LTVについては、60%を上限の目途としますが、平常時の運用においては、50%を上限の目途として運用しています。
2022年8月期においては、返済期限の到来した既存借入金12,975百万円の返済に充当するため、2022年8月に12,975百万円の借入れを行いました。この結果、2022年8月期末の有利子負債残高は53,975百万円、うち短期借入金は5,475百万円、長期借入金は48,500百万円(1年内返済予定の長期借入金10,500百万円を含みます。)となっています。なお、LTVは48.9%となっています。
なお、資産運用会社は、資産運用業務における環境に対する配慮、社会への貢献及び組織のガバナンス強化といったサステナビリティ(持続可能性)向上への取り組みが、中長期的な本投資法人の投資主価値向上に必要不可欠であるという認識のもと、「サステナビリティ方針」を制定し、実践しています。
2022年8月期は、「E:環境」に関して、気候変動への取り組みとして気候関連リスク・機会の特定と財務的影響の評価を実施、「S:社会」に関しては、ホテルオペレーター(ヒルトン小田原リゾート&スパ)にて地元小学校の児童の下校支援としてホテルの送迎バスを無償で運行、「G:ガバナンス」に関しては、従業員向けのコンプライアンス研修実施等の取り組みを行いました。投資法人は、2022年に実施されたGRESBリアルエステイト評価において、総合スコアのグローバル順位により5段階で格付されるGRESBレーティングで3スターを取得しました。また、ESG推進のための方針や組織体制などを評価する「マネジメント・コンポーネント」と保有物件での環境パフォーマンスやテナントとの取り組み等を評価する「パフォーマンス・コンポーネント」の双方において優れた参加者であることを示す「グリーンスター」の評価を獲得しました。
