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いちごホテルリート投資法人・第21期(2026年1月期)決算・一口当たり分配金は4,136円

いちごホテルリート投資法人2026年1月期決算
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2026年3月16日にいちごホテルリート投資法人の決算が発表されました。
分配金は当初の予想一口当たり分配金が3,797円のところ4,136円で着地しました。

目次

宿泊需要の追い風を成長へ変えるホテルポートフォリオの進化

いちごホテルリート投資法人2026年1月期決算NOI推移

2026年1月期のいちごホテルリート投資法人は、旺盛なインバウンド需要と国内観光需要の拡大を背景に、ホテル市場の成長を取り込む運営を推進しました。2025年の訪日外国人数は過去最高となる4,268万人を記録し、国内外の宿泊需要は引き続き高水準で推移しました。こうした環境のもと、本投資法人は保有ホテルの収益向上と資産入替を両立させることで、収益基盤の強化を図っています。

外部成長では、2025年8月にホテルエノエ富山を取得しました。一方で、保有ホテルの中で最も規模が小さく、完全固定賃料契約で成長余地が限定的であったコンフォートホテル鈴鹿を譲渡し、収益性と成長性を重視した資産入替を実施しています。譲渡価格は帳簿価額の約1.5倍であり、譲渡益を確保するとともに、その資金を今後の成長投資へ振り向ける体制を整えました。これにより、2026年1月末時点のポートフォリオは30ホテル、取得価格総額731億円となっています。

内部成長では、ホテルオペレーターとの連携による収益向上施策が大きな成果を上げました。スマイルホテル東京阿佐ヶ谷では、契約更新を機にバリューアップ工事を実施し、固定賃料部分は契約更新前と比較して56%増加しました。また、ネストホテル札幌大通では契約条件を見直し、変動賃料比率を高めることで需要増加をより収益へ反映できる仕組みへ転換しています。その結果、賃貸事業収入とNOIはともに過去最高を更新しました。

さらに、保有ホテル全体でも宿泊需要の拡大を背景に好調な運営が継続しました。変動賃料導入ホテルにおけるRevPARは10,121円となり、前年同期比2.9%増加しています。ADRも上昇しており、ホテル運営収益の改善が着実に進みました。

成長投資を支える財務戦略と環境対応の深化

いちごホテルリート投資法人2026年1月期決算LTV・DSCR推移

財務面では、成長投資と安定性の両立を重視した運営を実施しました。当期はホテルエノエ富山の取得資金として20億円の借入れを行い、有利子負債残高は341億円となりました。一方で、長期借入れの分散や借換えの実施により、財務基盤の安定化にも取り組んでいます。平均借入金利は1.29%となり前期から上昇しましたが、引き続き金利動向を注視しながら適切な調達を進めています。

業績面では、営業収益31億48百万円、営業利益17億24百万円、当期純利益13億54百万円を計上しました。譲渡益の規模は前期より縮小したものの、ホテル賃料収入は前年同期比で7.5%増加しており、本業収益の成長が明確に表れています。その結果、1口当たり分配金は4,136円となり、当初予想を大きく上回るとともに過去最高を更新しました。

サステナビリティへの取り組みでは、環境負荷低減と情報開示強化を進めています。本投資法人はGRESBリアルエステイト評価において「2 Star」を取得し、「Green Star」の評価を5年連続で獲得しました。また、GRESB開示評価では3年連続で最上位の「Aレベル」を維持しています。

加えて、全保有ホテルの使用電力を100%再生可能エネルギーへ切り替える目標を達成しました。いちご発電所由来のトラッキング付非化石証書を活用し、年間約8,374トン相当のCO₂排出削減効果を見込んでいます。こうした環境施策は、ホテル運営の持続可能性向上と社会的価値の創出につながっています。

ホテル需要の拡大を成長機会へ転換する次のステージ

2026年1月期のいちごホテルリート投資法人は、インバウンド需要の回復と国内旅行需要の拡大という追い風を背景に、ポートフォリオの成長性強化と収益向上を同時に進めた期となりました。固定賃料中心のホテルを売却し、より成長余地の高いホテルへ資本を再配分することで、インフレや需要増加を取り込めるポートフォリオへの転換を進めています。

また、ホテルオペレーターとの契約更改を成長機会と捉え、リニューアル工事や変動賃料契約への見直しを積極的に実施しました。スマイルホテル東京阿佐ヶ谷やネストホテル札幌大通の事例にみられるように、既存資産の価値向上によって将来的な収益拡大余地を着実に広げています。

今後は、インバウンドやレジャー需要のさらなる拡大を見据え、成長性の高いホテルへの投資と既存ホテルのバリューアップを継続する方針です。安定性重視のポートフォリオから成長性重視のポートフォリオへの転換を進めながら、継続的な分配金成長と投資主価値の最大化を目指す姿勢が明確に示された決算であったと評価できます。

いちごホテルリート投資法人2026年1月期決算

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