2022年10月14日にサンケイリアルエステート投資法人の決算が発表されました。
分配金は当初の予想一口当たり分配金が3,120円のところ3,158円で着地しました。
オフィスビルでもリーシングに苦慮

2022年8月期は物件の取得及び売却を行っていません。投資法人の2022年8月期末のポートフォリオは、物件数14物件、資産規模(取得価格合計)96,625百万円と、前期より変更ありません。2022年8月期末日における保有14物件の稼働率は94.2%となり、不動産賃貸事業収益は前期比9.0%増の3,028百万円となりました。また、鑑定評価額は104,937百万円となりました。
内部成長については、収入拡大と運用収益の安定的な成長を目指し、従前同様、既存テナントとのリレーションの強化・充実を図りながら満足度向上に努めました。更改期を迎える既存テナントに対しては、コロナ禍の情勢と賃貸市場の動向を踏まえた丁寧な取り組みを行い、賃料減額を可能な限り抑えるとともに空室発生の未然防止に努めました。当期は一部運用資産において、主要なテナントの解約が発生しましたが、その埋め戻しについては最重要課題と認識し、リーシング活動に鋭意取り組んでいるところであります。また、修繕及び資本的支出については、運用資産の競争力の維持・向上に資するものに絞り込み実施しました。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大に起因する、運用資産であるオフィスビルに入居する一部の店舗テナントからの賃料減額請求や賃料支払いの猶予等の依頼件数は、2020年4月における初回の緊急事態宣言発令時と比べ、2022年8月期においては減少していて、投資法人の運用資産がオフィステナント中心であることと合わせ、2022年8月の運用実績への影響は軽微です。また、投資法人の保有するホテル2物件(ホテルインターゲート東京 京橋、ホテルインターゲート広島)については、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う影響を受けているものの、2022年8月期の賃貸事業収入については、現行契約に基づく固定賃料を従来どおり確保しています。上記の運用の結果、2022年8月期の業績は、営業収益3,028百万円、営業利益1,630百万円、経常利益1,476百万円、当期純利益1,475百万円となりました。
日本政策投資銀行の借入れで信用力強化

2022年8月期の財務面においては、2022年3月14日に返済期限が到来した長期借入金5,600百万円の返済に充当するため、2022年3月14日付で㈱みずほ銀行及び㈱三井住友銀行をアレンジャーとしたシンジケートローンにより、㈱みずほ銀行、㈱三井住友銀行、㈱日本政策投資銀行、みずほ信託銀行㈱、三井住友信託銀行㈱、㈱新生銀行及び㈱りそな銀行から5,600百万円の借入れを行いました。本借入れを借入期間6年、固定金利で実施することで、有利子負債の平均残存期間の長期化及び返済期限の分散を推進しています。
また、投資法人が2021年9月2日に取得した物件に係る消費税還付金を返済原資として2022年7月4日付で短期借入金400百万円の期限前弁済を行いました。この結果、2022年8月末における借入金残高は50,200百万円となり、LTVは47.1%となりました。
サスティナビリティの取り組みは、資産運用会社の運用ガイドラインにおける「サステナビリティ方針」のもと、資産運用会社とともに、社会の持続可能性(サステナビリティ)及び中長期的な投資主価値の向上を目的として、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)を意味する「ESG」に配慮した運用を引き続き行う意向と述べています。
不動産セクターの会社・ファンド単位でのESG配慮を測り、投資先の選定や投資先との対話に用いるためのツールとして創設された、国際的な投資のベンチマークとなっているGRESBリアルエステイト評価について、2021年10月に「3スター」及び「Green Star」を、また、保有するホテル2物件について、2021年12月に建築物省エネルギー性能表示制度(BELS:Building-Housing Energy-efficiency Labelling System)の評価を取得しています。
