2022年10月13日にヒューリックリート投資法人の決算が発表されました。
分配金は当初の予想一口当たり分配金が3,700円のところ3,700円で着地しました。
いつも当期の取り組みが詳細に説明されてして素晴らしい

2022年8月期において、2022年3月にグランダ学芸大学(取得価格2,200百万円)を取得し、同月にヒューリック新宿三丁目ビルの信託受益権準共有持分50.0%及び一部底地共有持分0.0%(譲渡価格4,100百万円)を譲渡しました。その結果、当期末現在において本投資法人が保有する物件は62物件、取得価格の合計は378,957百万円(百万円未満四捨五入)となりました。
内部成長については、リーシング強化物件を絞り重点的に稼働率UPのために取り組んでいます。
ヒューリック神谷町ビルでは、相応のフロア面積を有しながら、周辺の同規模ビルと比較して競争力のある賃料水準と整形でレイアウト効率に優れたフロア設計で、こうした強みを活かした柔軟かつ機動的なリーシング活動を展開しているものの稼働率は2022年9月時点で87.9%となっています。
ヒューリック渋谷一丁目ビルでは、既存のオフィステナントの増床ニーズと、エリア特性を活かした外部の来店型テナントの入居ニーズを取り込むとしていますが、2022年8月末では72.7%と落ち込んでいます。
ヒューリック浅草橋ビルでは、エリア内で希少性のある築浅の中規模ビルで、複数フロア利用テナントの解約により稼働率は68.6%に低下する見込みであったものの、2022年12月には79.1%には回復する見込みであるようです。
ヒューリック虎ノ門ビルは、2021年9月に店舗区画で解約が発生したものの、2022年4月に埋戻しが完了したものの2022年9月に事務所区画の解約が発生したことで2022年9月時点で稼働率は89.9%となっています。
虎ノ門ファーストガーデンでは複数フロア利用テナントの解約により稼働率は57.1%に低下したものの、複数テナントによる埋戻しにより稼働率が向上するとともに、テナント分散が進展し2022年10月には89.3%に回復する見込みとなっています。
また、2022年8期末におけるポートフォリオ全体の稼働率は98.7%となっています。業績は、2022年8月期の営業収益は11,502百万円(前期比4.5%増)、営業利益は6,298百万円(前期比2.4%増)、借入金に係る支払利息等を控除した後の経常利益は5,567百万円(前期比2.4%増)、当期純利益は5,475百万円(前期比2.4%増)となりました。
物件の動きは不安定だが格付けに影響無し

2022年8月期において、資産の取得資金に充当するため、2022年3月31日に長期借入金2,200百万円の借入れを行いました。また、同年5月24日に投資法人債(グリーンボンド)2,000百万円を発行し、同年5月31日に手元資金と合わせて、短期借入金2,000百万円の期限前弁済をするとともに同年8月8日及び8月31日に返済期限が到来した長期借入金合計 9,060百万円の借換えを実施しました。その結果、有利子負債残高は178,616百万円(1年内返済予定の長期借入金23,315百万円、長期借入金138,301百万円、投資法人債17,000百万円)となり、LTVは44.6%となりました。2022年8月期末時点の格付機関から得ている格付は以下の通りです。
・㈱日本格付研究所(JCR)、長期発行体格付:AA、格付の見通し:安定的
なお、資産運用会社は、環境・社会・ガバナンスへの配慮が中長期的な投資主価値の最大化につながるという考えのもと、2016年3月に「サステナビリティ方針」を策定し、環境への配慮やテナント満足度の向上及び地域社会への貢献に係る取組みを実践しています。投資法人は、2016年8月期よりグローバル不動産サステナビリティ・ベンチマーク(GRESB)のリアルエステイト評価に参加しています。投資法人は、2021年に実施されたGRESBリアルエステイト評価において、環境配慮やサステナビリティに関する取組みについて「マネジメント・コンポーネント」及び「パフォーマンス・コンポーネント」の両面で共に高い評価を受け、「GRESBレーティング」においても、2年連続で最上位となる「5スター」を取得し、同時に5年連続で「GreenStar」を取得しました。また、投資法人は、保有物件における省エネルギー及び環境性能に関する外部認証の取得に取り組んでおり、2022年8月31日現在において、次のとおりの合計46件の外部認証を取得しています。DBJGreenBuilding認証に関しては、6件の認証を取得し、そのうち「御茶ノ水ソラシティ」及び「ヒューリック浅草橋ビル」において最高ランクを取得しています。BELSに関しては、17件の認証を取得し、そのうち「HULIC &New SHIBUYA」及び「ヒューリック志村坂上」において最高ランクを取得しています。CASBEE不動産評価認証に関しては、18件の認証を取得し、そのうち「ヒューリック神谷町ビル」、「虎ノ門ファーストガーデン」、「ヒューリック神田橋ビル」、「ヒューリック蛎殻町ビル」、「ヒューリック東日本橋ビル」、「ヒューリック麹町ビル」、「大井町再開発ビル2号棟・1号棟」、「ヒューリック神宮前ビル」及び「ヒューリック目白」において最高ランクを取得しています。CASBEEウェルネスオフィス評価認証に関しては、「ヒューリック虎ノ門ビル」において取得しています。また、JHEP認証に関しは、「チャームスイート新宿戸山」、「グランダ学芸大学」等、4件の認証を取得しています。
また、資産運用会社は、気候関連財務情報開示の重要性を認識し、2021年7月にTCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)提言に賛同し、国内賛同企業による組織であるTCFDコンソーシアムへ加入しました。TCFD提言が推奨する4つの項目(ガバナンス、戦略、リスク管理、指標と目標)に基づき、気候変動対応がもたらす事業リスクと事業機会の分析を行い、2022年4月よりその取組みに関する情報開示を行っています。
