2023年6月15日に星野リゾート・リート投資法人の決算が発表されました。
分配金は当初の予想一口当たり分配金が8,350円のところ8,385円で着地しました。
ハイアットリージェンシー大阪は別オペレーターで復活

2023年4月期は2022年11月30日にコンフォートホテル高松を取得しました(取得価格:2,050百万円)。また、2023年4月28日に三菱地所㈱よりザ・ビー浅草を取得することを発表しました(取得価格5,630百万円)。こちらは2023年6月1日付で取得が完了しています。内部成長面での動きとしては、ハイアットリージェンシー大阪のオペレーターの変更が行われました。Hyatt International-Asia Pacific, Limitedと締結していた当該運営委託契約が2023年6月30日に契約満了を迎えることから、その更新可否について協議を重ねていました。「ハイアットリージェンシー大阪」は1994年の開業から約30年間営業を継続しており、コロナ禍の経験や昨今の大阪マーケット動向等を踏まえて関係者それぞれが次のフェーズを見据えたとき、当該ホテルが今後更に飛躍していくためには、新たなホテルオペレーターが運営を担うことが最善の策であるとの結論に達しました。賃借人は㈱ホライズン・ホテルズであることに変更はないものの、オペレーターは、㈱西武・プリンスホテルズワールドワイドに変更となりました。
その他の保有するホテル・旅館については、安定した収益の確保を図るべく運用を行いました。投資法人の保有物件については、星野リゾートグループにおいては、若年層マーケティングの強化等の独自の施策を継続し、一定の需要を獲得しました。星野リゾートグループ以外のオペレーターが運営するホテル、旅館及び付帯施設については、インバウンド観光客が増加した影響もあり、業績は緩やかに回復基調にあります。上記の運用の結果、2023年4月期の業績は、営業収益6,266百万円、営業利益2,627百万円、経常利益2,142百万円、当期純利益2,338百万円となりました。
ロードサイド22物件は、コロナ禍を通して一貫して底堅い運営実績を挙げており、足元ではコロナ禍前と同程度にまで回復しています。コロナ禍で特に苦戦していた都市部のシティホテル等においても、2022年秋以降は急速な回復を見せています。
分配金は一気に8,000円台に増加

2023年4月期中に実施した投資口の発行又は投資法人債の発行等による資金調達はありませんでした。借入れについては2022年11月30日にコンフォート高松の取得資金としてグリーンローンにて2,090百万円の借入れを行いました。続いて2023年4月28日に既存借入金の返済期限到来に伴う借換え資金として6,000百万円の借入れを行いました。
また、運用資産増加に伴いコミットメントライン(ホテル特化型J-REITでは星野リゾート・リート投資法人のみ)を60億円に増額(+10億円)しました。
その他の取り組みとしては、日本銀行の「気候変動対応を支援するための資金供給オペレーション」を利用する取引銀行からの調達や、リスクプレミアムの低減による継続的な金利コストの削減アクションを継続しました。2023年4月期末時点の格付機関から得ている格付は以下の通りです。
・㈱日本格付研究所(JCR)、長期発行体格付:A+、格付けの見通し:安定的
・㈱格付投資情報センター(R&I)、発行体格付:A、格付けの見通し:安定的
星野リゾート・リート投資法人はスポンサーの星野リゾートと日本政策投資銀行(DBJ)の共同ファンドという位置づけになっています。日本政策投資銀行(DBJ)がいることで星野リゾート・リート投資法人も質の悪い物件を投資法人に売却することもできないのでDBJはある意味良い牽制になっていると思います。DBJが付いているにしては格付評価が低いのはやはりコロナによる収益への影響が0ではないという点だと思います。
